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2019年6月16日 (日)

2019年6月例会報告

  今回の例会は、お二人の大学院生にそれぞれ卒業論文をまとめて発表していただきました。お二人とも、丹念に資料をあつめて分析されていると共に、研究対象の概要をしっかりとまとめられていたことが、印象に残りました。

 緊張しながらの発表だったと思いますが、意見交換の場は、建設的な話し合いができ、今後のお二人のご研究の進展が楽しみになりました。

 政次さん、吉藤さん、お疲れ様でした。また、大雨の中ご参会くださった皆さん、ありがとうございました。

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(1)幕末維新期岡山藩の農兵  政次加奈子さん

 幕末期の岡山藩において成立した農兵隊が、どのようにでき、どのように解体していったのかを明らかにしようとされました。農兵隊設置にあたり中心的な役割を果たした森下立太郎が、藩兵だけでは藩領を守ることができないと強く考えていたことや、当初は藩領守備を目的としていたのが、次第に長州や東北への出兵を求められていく様子などを紹介されました。

 参加者からは、幕末維新期の動乱を考えていく一つの鍵として、農兵隊が興味深い存在であることなどのコメントがありました。ただ、他藩との比較の必要性や、近代軍隊への連続性・非連続性の検討などが必要ではないかという指摘がありました。

○中世出雲国における禅宗寺院の広まりと戦国大名尼子氏家臣団との関係 吉藤妃花梨さん

 戦国大名尼子氏が、出雲国においてどのように禅宗寺院と関係を有していたのかについて、『雲陽誌』「出雲諸事雑記」などの近世地誌を用いて分析されていました。その結果、尼子氏やその国衆らはある一定の系統の寺院が領域に展開している可能性を明らかにしていました。

 参加者からは、山名氏ゆかりの寺院が尼子氏に切り替わっていたことを指摘したことの重要性や、三沢氏から始まった出雲国への禅宗の展開が、一部の国衆のところでは展開されていなかった実態が分かったことが興味深いなどのコメントがありました。一方、近世地誌による戦国社会の復元をするならば、寺院関連の一次史料の分析が不可欠であることや、禅宗僧侶の戦国社会での役割が政治や外交に 携わっていたことがあることなどの指摘がありました。

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  (文責:内池英樹)

 次回の例会は、7月20日(土)13:30から行います。当初、皆さんにご連絡した時には14時開始としておりましたが、開始時間が変更となっております。ご了承ください。

 

○7月例会

テーマ:大門正克ほか編『「生存」の歴史と復興の現在』(大月書店,2019年2月)の合評会

 日時:7月20日(土) 13時30分 開始

           16時30分頃終了予定

 場所:岡山大学社会文化科学研究科総合研究棟2階演習室(5)

 報告者:山下 洋さん

 コメント:沢山美果子さん

※例会終了後には懇親会も予定されています。懇親会へ参加されたい方は、7月14日(日)までに、下記の小野の連絡先までご連絡ください。なお、翌日以降の参加希望には対応できませんので、ご了承下さい。

 kosuke.051.o.1011(あっと)gmail.com

 (メール送信の際には、(あっと)を@に変更してください。)

 

 

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